完全犯罪【支配者は考えた何をやサイクルを】
俺さいこー!そうさ君サイコー?
そんな博士が文化人。
おもしれー。そんな人が現実に存在していたら不愉快に思うかい。
疎ましく思うかい。
いやいや、そうではないでしょう。
生きるってのは、つまり狩場をもとめて、獣道を歩いて行くようなものだと、伝説のナンパ師が語っておりました。
見た目が派手で、とりまきが多いリーダー。(実はへなちょこ)
これをギフトと言わずして何という。
ギフテッドとして生をうけることはなかったとしても、世の中には、こんなギフトが用意されているのだと知るだけで、どれだけの人に希望を与えるだろうか。
「実力無き大将」今日から「ギフト」と呼ぼうではないか。
今ならわかるぞ!あの言葉「みんな上を向いて歩くんだ。」
世の中ギフトであふれているぞ!
「とても役に立って簡単に捨てられる。」これに勝る道具はそうそう無いのではありませんか。
言うなればギフトとは、そのようなモノ。
だからこそ与えられるのだと、だからこそ重用されるのだと。
(与えただろ、文句言うの。ふーん。)
そうさギフトはリストラ候補の目指す星。
素晴らしい世界だ。
ギフトは考える。常に考える。何をや?保身だ。
当然だろう捨てられる身の上でしかないのだから。
なぜ世間はギフトを羨むのかがわからない。
ギフトを見て想像するなら、それは調理方法ではないのか。
愛だの恋だの沢山のスパイスをコレクションしているではないか
ギフトは全ての具材をその身に集める。
沢山のスパイスが集まってきてギフトは思った。
レシピの提供をしてやろう。
そうだ、レシピの提供者となれば食われることも捨てられることもない。
みんなの腹を満たせてやろう。
ギフトは考えた。安い肉を集めた。
そして、そのみからボードレール仕込みの香りを放った。放ち続けた。
やがて、暇を持て余した文人気取りのおばさんたちがサークルから帰宅
の帰路、その香りに包み込まれてしまった。
「しまった。」そう思う者など誰一人いないまま、おばさんたちは自宅に帰った。
それにしてもいい香りだったわ、知的ささえも感じたは。
おばさんは「575」「57577」のリズムに合わせて散々ヘッドバンキングさせたスパイスを棚にしまうと、おもむろに書いた。
厨(くりや)俳句を。
ギフトはレシピ創造主となり、パッケージから出されることもなく腐った。
ついぞ食材にされることから免れ、市民憧れのギフトとして、今でも商ケースに飾られている。
つづく・・・不定期で