大衆文学の本気を見せてくれ‼そうだ薄利多売で行こう。
我が家でも目立って紙の本が邪魔になってきまして書籍は購入しなくなっていましたが、先日ついでがあって久しぶりにブックオフさんへ立ち寄らせていただきました。
そそくさと向かったのは100円コーナー。
本棚の前に立ち、下段に目をやると見覚えのある現代歌人様の名前がずらりと並んでいるではありませんか。
いつもなら有名でも安くても購入に至る事なく、さぁさぁっと目を通してその場から立ち去るのですが、そこにはなかなか豪華なお名前が並べられていました。
それでも短歌に興味のない一般人からすれば売れない無名のおっさん、おばはんに変わりなく、その歌集も文学作品として見られることもないまま、だいたいは素人が書いた道楽程度のものと判断されて誰からも見向きされずに売れ残っているわけです。
当然です。無名とはすなわち素人をさして言うのですから。その判断は当たらずと雖(いえど)も遠からずと言ったところでしょう。
まあ、誰が好き好んで無名の方の古本なんぞに手を出すでしょう。いくら安くても買ってしまってからでは買取さえもしてもらえない邪魔ものです。
読み終えたら捨てる週刊誌より高くては売れるはずもありません。
つまりゴミです。
そのくせ歌集って高いんですよね。定価2500円から3000円が相場です。
それらも例にもれず平均相場におさまる額でした。
もうね、せどり経験はないのですが完全にせどりモードに入っていました。
自分が楽しむためと言うより、幾らで売れるかなあとわくわくしていました。
ブックオフさんには申し訳ない話しなのですが、わたしブックオフさんに行くときは車内に財布を置いていく癖がついていましてね。
その日は、(しまった、めんどくせえ)と思いました。
誰も買わないだろうとは思いつつも、せどりモードですからね、足早に車へ戻り財布を手に再び店内へ、思い返せば手にした覚えすらない買い物カゴを手に合計11冊もの歌集を購入してしまいました。
えっ、購入した歌集名と歌人名ですって?
- 現役朝日歌壇選者が3名おられましたね。
- 現役赤旗歌壇選者が1名おられますね。
- あとは鬼籍にはいられた方が数名ですね。
なんだか前所有者が透けて見える。↑ 変節しちゃっつたかな?
(ほぼ間違いなく11冊の所有者はとある御一方でしょう。)
同一作者の歌集が各2冊づつ計6冊ありましたが、前 登志夫氏の青童子が手に入ったのが個人的には良かった。ちなみにAmazon小売価格は1500円からでした。(元とっつちゃっつたよ おい。売れたらだけど、売らないし。)
他歌集もAmazonしちゃいました。のきなみ平均小売価格1000円以上でしたが、誰が買うんだと持ち主のわたし自身が思っているところがなんともね。
これら作者と同じように、こやつらは一通り目を通したら工作時の下敷きや鍋敷きなど下働きとして、おおいに活躍してくれそうだ。
句集歌集は100円ショップで買う時代。一度そこからやり直そう。
100円いいよ、いいよう。
もうさ、句集歌集は初版出版から定価100円で攻勢をかけてくれたらいいのにね、古本でも買うのだから新書100円ならお得感あります。
ん?実現すると向かうはブックオフよりダイソーか‼
もう読者感涙とまではいかなくても、表紙を御開帳する前段階から笑い泣きをさそえるかもよ?!
最高ですね。涙と笑顔を生む歌集。これは、もうヤルしかない。さあさ、君がヤラねば誰がヤル?
実現化できるよね、歌壇に生きる現代歌人様自身が「売れなくていい、売り物じゃない。」と豪語されていたりしますし、その数は一人や二人ではないしね。
なんとなくその値付けは自分の読者は低俗な大衆ではなく偉い先生と言っているようで最後のプライドなんだろうなとは思うけど、無料でも嫌がられるようなものにつける値段ではないよね。
100円。これが消費者から見た現代歌人様の現実的な平均相場だよ!
ヤルしかないよ‼デフレスパイラルフォーエバー、時代は再び100円ショップへ‼
現代歌人様なら、その心意気を態度で示してほしい。
いや、ホント嫌味じゃなくてね、100円ショップでの販売はありな気がする。(もしもわたしが現代歌人様なら断固お断りだけど。)
その昔、各国の会話帳とか購入しましたからね。句集歌集の購入層だって、かならずいるよ。
あきらめな
- もうさ、今を生きる現代歌人様の歌集はレア物にはならないでしょう。
- わたし如きが申し訳ないのですが、身内以外では誰からも欲しいと思われていないでしょ。
- 現役のせどり屋さんから見た商品価値はどうなのだろうね?マニアじゃないなら仕入れたら売れないと不良在庫だよ。
レア物とは「欲しいけど、手に入れられなかった物。」だからね。
マスコミの大ぼらが息切れしている時代です。たんなる売れ残りが「レア物」に昇格するには非業の死を遂げてさえ苦しく困難でしょ。
そもそも歌人としては周知されていないし、される可能性も限りなく低いのだから、売れない歌人様は短歌そのものの普及に尽力されるのが最優先課題だと考える。
短歌雑誌や新聞歌壇を利用して相互に宣伝しあっても、そこを見ている人はほぼお仲間だけでしょうから狙っている効果はないでしょ。
ならばと言う事で、句集歌集の100円ショップ販売わるくはないよね。
※100円ショップさんだって売る物は選ぶでしょうけど、そこは結社主宰にガンガン頭を下げさせることだな。これが何より一番の歌壇貢献度になるだろう。
現代短歌普及に限定すれば現代歌人様の頭は下げてナンボだよ!
文芸ってタブーに挑戦する気骨があってこそでしょ。
俳句、短歌を多くの消費者の目に触れさせていくのだ!新聞離れが加速している今、新聞歌壇によるファン獲得は心もとない。(いや、むしろ新聞を通して人目にさらすほど俳句、短歌は嫌われているのが現実なのです。)
だって、思想信条ありきなんだもん。
そりゃ反論はあるでしょう。あって当然です。でもさ、反戦歌は無条件礼賛されちゃうとかあるよね。(それ自体を否定していないからね、断じて‼)
だけど平和の対義語は戦争ではないのだってね。そこを鑑みても戦う兵士の作品とか具体的には生を肯定した作品とか受け入れがたいでしょ。
✖「俺は生きる為に戦う。護るために戦う。」とか。
◎「〇すくらいなら〇されたい。みんな死のう。」でしょ。
左翼絶頂期だった戦後を思えば、立場がおありなのは理解できます。でもね、それにしたって気骨の欠片さえ拾いだせないほど新聞歌壇は老衰しているよね。
降伏すればかならず助かるわけでもないのをわかっていて、いざとなったら理想のために「死ね。」じゃ、マスコミ(ご自身)提供の反戦ドラマに出て来る鬼将校と思考が同じなんだもん。
ー 戦時国際法による自衛隊への扱いを少し学ぶとね、国軍にしなければ捕虜とされた時の扱いがどのようになるとかわかるよ。「おもてなし」はないから。
被災のたびにお世話になっているのに、思想信条を優先して憲法で守ってあげないとか酷い話だわ。ー
そんなひどい世界と同じ思想の進歩的俳歌人が跋扈する俳歌壇には共感も生まれないし、好感も持たれません。
当然、俳句、短歌は廃れていき、それは文化人コメンテイターとして世間に悪意を拡散したい悪辣な輩にのみ利用されていく事になります。
「なにがなんでも生きろ。生き抜け。」という姿勢が見えない世界(俳歌壇)には、行き着くところ「死」しかない。
これつまり、自分の発言に責任を持つリーダー(指揮官)が不在と言う事です。
他人の人生を背負えとまでは言いませんが、作品評をするだけが選者ではないよね。
なんでも「自己責任」でかたずけたがる人は、人の上に立ってはダメだわ。
なぜって、誰一人生かすことができないからです。
そんなわけで、俳句、短歌の普及なら、もう駄目ポな新聞歌壇に頼るよりゃ、今を生きる生活雑貨店100円ショップでしょ。
選者とは売れない歌人の成れの果てである。歌人なら選者めざすな、歌詠みであれ。
夭折すれば天才になれた時代は終わった。生きてナンボの時代だよ。