短歌やるバカやらないバカ 歌壇はいつもブルーオーシャン

2019年10月1日

歌壇 現代歌人様




華厳の滝に投身自殺を図った藤村操さんだっけ?(享年16歳)たしか哲学的自殺を遂げた日本人第一号と何かの本に書いてあったような記憶がある。

団塊歌人は生きて短歌を残すのか、それとも思想を残すのか



何かこう


やさしい気持ちになれる作品を書き上げたら、その瞬間に息を引き取れないものかと思う。


学生運動世代一押し歌人として一冊の歌集を残す「岸上大作」さんですが、思想に敗れてか、恋愛に破れてか事情はともかく自死されました。


睡眠薬を服毒してからこと切れる瞬間まで文字を書いていたというような記憶があるのだけど、残念な死です。


この方の短歌そのものはわたしの好みではありませんが、「歌人」を利用して今もなお思想運動をつづける団塊歌人様方に比べれば、その忌避すべき思想でさえも純粋なものであったと思わせる人生の幕引きだったと感じます。(ちなみに恋愛については未練たらたらであった模様。)


思想運動は不治の病であり、けっして麻疹(はしか)などではない。



Wikipediaを拝見すると60年安保から70年代の大学紛争時期まで当時の四年生大学進学率は学生全体の10%前後であったので現役学生さんは将来を嘱望され、警察官殺害事件に至るまではどんなに暴れても、そのうちおさまる麻疹扱いにされて穏便に済まされていたのですって。


上記などの文献を読ませていただくと、この10%前後については今を生きる全世代を通じてもっとも甘やかされた世代と言えるよね。(お仕置きしてえ。)


勉強さえすれば殺人以外は赦されるとか、そこのけ、そこのけインテリ、エリート様のお通りだって感じで人生を歩んできたのだろうな。


これをバイオハザードと言う。

秀才たちを破滅へ誘う現代歌壇



当時は国家権力までもが「学歴は思想を守る盾」として認めてしまったわけですが、最強の盾をも手に入れた彼らはそれに満足することもなくさらにペンの強化を図った。


創造(才能)への挑戦である。


今ある地位を死後まで盤石にしたいのであれば賢い選択とは思えないのだが、学生時代から不都合には目をつぶってもらいながら生きてきたことで、その思いあがった心根は己を顧みることのない万能感に支配されてしまっているのでしょう。


いやでも、下手糞か上手かは自分でも判断がつくだろ。


ところが、ここに大きな問題があった。マスメディアの存在だ。これが彼らの存在を後押しした。


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出版屋が創設した賞(身内でもちまわりの似非権威←異論反論は認めます。)を次々と提供することでナンチャッテ大歌人への脇道を新たに切り開いたのだ‼


出版屋から一度でも歌人と呼称されるや、以後はこれといった障害もなく大家としての存在感を増していくインテリたち。


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しかしこの道こそが人生の大きな落とし穴に通じている。


作者がいれば読者がいるのです。


「いや、これはないだろう。」と多くの読者が首をかしげる様子を伺いつつも「進歩的、知的、革命的」と大っぴらに弱点をさらしている自覚もないままひたすら連呼する取り巻きたち。


(まあなあ、その評価に誤りはないよ、でもさ、このさい人となりはどうでもいいんだよね。)とっ、誤魔化しの効かなくなった人多数。


「今でしょ。」って時に、誰しもが頷く作品評がないまま人物評価されていく欺瞞に歌壇の現実を見た者は、あまりの凋落ぶりに哀れを感じ誰もが口をつぐんでしまうのでした。

短歌やらなきゃ尊敬されて死ねるのに



まあ、その肩書によほどのゴリ押しでもなければ可能性は十分あるよね。


だけど彼らは歌壇に執着する。


どんぶらこっこの桃太郎ではないのだから、いくら偉い先生からの流れがあったとしてもパッカーンと歌論を開いただけでは歌人になんてなれないでしょうに。


それでも彼らは帰ってくる。


「先生、有名な歌人って本当ですか?」


「有名かどうかはわからないけど、短歌はもうずいぶん昔からつづけているね。」


「先生、わたし歌人になりたいんです。どうすればなれますか?短歌······あの詠んでみたのですけど、目を通していただけますか?」


(うぜえ)←あっ、これはわたしだ。


······後日。


「きみ、あの短歌だけどね、熱が感じられないんだ。きみの年齢では仕方がないけど、何かに対して怒るほどの情熱を感じられないんだ。」


「さあ、共に闘おう。」


(こいつバカかな?)

よく聞けよ、暴徒ピープル漂流の果て


臨場感それだけが暴徒に価値を生んでいた。


メガホンを床に転がし俺を呑む世界吞めない勢いが好き

何本の筆を下ろしてきたろうかシナリオ通りおとこ暴れる

幻の荒野となりて誰を待つ子種まみれのおまえの身体(カラダ)

つづく

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