不倫にむく人むかない人 せつない短歌は無価値です

2020年8月5日

世間話 短歌 恋バナ 恋愛



おんなさん最強そしておとこは神に近づく


※わたしは父方から除籍している身なので、親族については「元」を強調させていただいております。


では本題「不倫は自己責任」これで完結していただかなければ困る。


不倫と言えば当事者間だけの話で周囲の人間のことはあまり語られていないと思う。


わたしの血族はアホが多くて、そんなアホの一人に不倫上等の元叔母がいました。


たまーに元叔母に呼ばれた両親が出かけていたぐらいで、わたし自身は40過ぎてお盛んやのうと気にもとめていませんでした。


そんなある日のこと元叔母が腕を骨折しました。


今にして思えば実家へ出戻るための自作自演ともとれるのですが、当時のわたしは朝から晩まで遊び惚けていてそれどころではありません。


どうしてそんなことになったのかと問われた元叔母いわく「旦那には一切触れられたくない。」だったそうで風呂場に逃げ込んだ拍子にすっ転んだらしかった。


数日後おばあさんと一緒に起きてくる元叔母がいました。


その時はそれでもなんとも思わなかったんですね。ただ「実家に帰って何が悪い。」と開き直る元叔母の言動には腹が立った。


不幸中の幸いはそれからの数週間で事態が急変したことでした。


元叔母の離婚そして入籍が決まります。「結婚してくれなければ相手を●す。」とかどこかで聞いたようなセリフを吐いていましたので、血族から凶悪犯を出さずに済んだことは良かったのですが、おかげで結婚観は狂いますよね。


わたしの母は口癖のように「人の責任にするな。」と事あるごとに言うのですが、そういう話ではない。


不倫がどうのではなくて、なんでもウェルカムな家風が嫌だった。


わるい事はわるいでしょ。でもね、うちの両親「自分たちさえ辛抱すれば」と折れてしまうのだよ。


おばあさんなんて最悪中の最悪で子供を叱った事が無いことを自慢にしていた。


自分さえ楽ができればいい人だったが、元叔母の時は相手が10歳若く、その事が原因で将来娘が捨てられては困ると、その一点についてはしつこいぐらいに念押しして後年の自慢話にしていた。


ぜんぜん親しくはなかったが元叔父にもっとも強く罪悪感を抱いていたのは当時のわたしだという自負がある。


でもまあ、その元叔父も嫁に浮気をされた挙句に三行半を下されても仕方ないほどのアホなんだよなあ。


男から男へと新世界を目指すロケットのように二段階不倫を成功に導いた元叔母と、仲介役から一躍主役に躍り出たお人よしな旦那は数年後には新居を建てるまでになっていたのに対して、男やもめとなった元叔父はどうなったか?


再婚していました。


それがパンパカパーンとお祝いムードに浸れる相手ではありませんでした。


元叔父と言えば持病もない健康体で、容姿も人並みの中堅一般企業で管理職につき、収入は安定していて市内にローンを終えた庭付き一戸建てを所有する悠々自適を地で行く人生を過ごしていたはずでした。


ある日おかんが言いました。「あれMさんやん。並んで歩くおばあさんは誰やってんやろう。」


それから幾日か経った日、またおかんが言いました。「あんなおばあさんとなんで一緒になってんやろ。」元叔父の再婚を聞いたようでした。


「Mさんやったらもっとええ相手がいるやろに、なんでまた・・・」と、うちのおかん。


結局わたしがそのおばあさんを目にする日はなかったのですが、まあ誰の目にも不釣り合いな奥さんだったようです。


その後はまあ行きつけの飲み屋さんなんかで元叔父夫婦の馴れ初めとかを耳にするわけですよ。


独身の元叔父は家に帰っても一人なので飲み歩いていたようです。


そんな毎日のなかで二人は出会ったのでした。その日から急速に元叔父の転落人生が始まります。


ここからは元叔父の再婚相手を口汚く表現したいぐらいですが検索に響きそうなので自重します。


言い寄ってきたのは複数度の離婚経験があるおばあさんの方でした。それだけでも「おっさんアホか。」と言いたくなります。


元叔父としては元嫁へのあてつけとでも考えたのでしょうか?それにしては相手が悪い。


一度ふりむかせてしまえば網にかけるのは容易い。


自宅に上がり込まれてからひと月も経たないうちに籍に入り込まれてしまったようです。


そこからが凄まじかった。


この再婚相手というのがギャンブル依存症でパチンコ狂だったのです。嫁入りの持参金はありませんでしたが、借金は数千万円ありました。(誰や借金も財産のうちとか言うとるのは。ホンマか知らんけど悲惨やで!)


それでも元叔父が別れたと言う噂は流れてこない。


ただ再婚相手がパチンコ屋に入り浸っているという噂だけは途切れることがなかった。


数年が経ち元叔父が借金返済のために家を売りに出したと聞く。再婚相手のばあさんは癌に侵されて入院していた。


「わが生涯に一片の悔いなし」チュドーン。何度目のラオーの最期だっただろうか、ばあさん死ぬ。


持ち家を手放し市営住宅に暮らしていた元叔父は不幸を持ち込んだばあさんのために墓地を購入しそこへ埋葬したと聞く。(おっさんアホか‼)


元叔父は素寒貧になっていた。


私は思う。それでも諸悪の根源は元叔母なのだろうなと。そして元叔父の不幸はまだつづく。


ある日、入院している伯父の見舞いに行ったら、隣の病室からパジャマ姿で元叔父にそっくりな人が出てきた。


扉横に貼られた患者名を見るとまぎれもない元叔父本人だった。


脳梗塞になって緊急搬送されたそうだ。哀れとかそういう同じ人間に対しての感情よりも疫病神か貧乏神か、もはや人知を超えた何かに思えてその存在に恐怖すら感じた。


元叔父は確実に神に近づいている。

わたしが得た教訓 


自分に非がなくても罰のような不幸はある日突然襲ってくる!


だが更なる不幸は避けられる。


きれいごとなんて言ってる場合ではない。


でさ、嫁に不倫をされたが自分に非があるとは考えられない男はヤバいぞ!


事実、元叔父も元叔母のように浮気をしたわけでもなく、借金をしたわけでもなく、無職になったわけでもない。


だけど不幸の連鎖は元叔父を鞭打った。


まじめな人ほど過去を振り返るわけだが、非がない自分と非がある元妻との罪を相殺できないまま暗澹とした時間を過ごしているうちに未練とか、見栄とか、意地とか別れた相手に対する負の感情を持ち越して物語を完結できなくなってしまうのです。


正義とは孤独で息苦しいものだ。


やがて陰鬱な雰囲気をまとうようになるのだが、どこにでもやたらと鼻の利く女はいる。


男やもめ(やもお)が持て余した感情をお手玉のように自在に操る悪女を呼び寄せてしまう。


さあ正義を果たす時だとばかりに悪とのくんずほぐれつの真夜中の攻防戦が繰り返されていき、やがては生気までも奪われていくのです。


理想の運命共同体それは善と善、悪と悪ではなかった。人は心のどこかで滅びを求めているのだ。

婚活とは不幸を避けるためにある


前後不覚になるほどまでに恋の終わりが悲惨であったなら、受けた衝撃のままふらふらと彷徨っている場合ではありません。目前に迫る不幸を回避するための最善策は新たな恋を得て、未来へ向けて早急に再出発することです。


しかし一人でそれを追い求めてはいけないということです。絶対‼


元叔父はそこで失敗した。


信頼と責任ある立場の人に人生を委ねてみることが大切です。


ハイここから広告を入れてみたいもんですね。

物語をつむぐだけなら猫の尻を見ていたって書ける


みんな幸せになりたいはずだ。


障害のある恋愛をテーマに作られた作品の価値を見ようとするなら技術的な側面だけを重視すればいい。


誰かを利用し、恋愛を利用するだけで終わっているのかを見極める判断材料としてはいい働きをする。


ほとんどの作者が自分に酔っぱらっているような人だからだ。


障害のある恋それは赤裸々に書いて価値を生み出すテーマではない。作品のどこかには常に気配りが施されているはずである。


創作の場合は気配りは技術になる。


わかりやすいところで比喩、暗喩の類になるのでしょうか。これらがうまく機能しているのであれば気持ちの整理もついているようにも思えますし、作者としても人としても成長した証にもなるでしょう。


それまで平易な表現を得意としていた人であれば尚更です。


わたしはおんなさんが我慢を強いられたり過ちを繰り返す不幸(おバカ)な不倫話は評価しない。


恋愛とは途切れることのない実利を得てこそ成就するものなのだから。


※後日また別の不倫話も用意しようと企んでいるが、不倫される男は始めからハズレを引いているのです。

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